
「バイクは趣味であり、資産である。」
そんな考えが、いま大人のライダーたちの間で広がっています。
かつては“買った瞬間に価値が下がる”と言われたバイクですが、今は違います。人気モデルや絶版車を中心に、むしろ“売って得をする”時代が来ているのです。
本記事では、今まさにリセールバリューが高い=資産性のあるバイクTOP5を厳選して紹介。
価格の推移・モデルの背景・実際の買取相場など、すべて実例ベースで解説します。
趣味と投資を両立させる“大人の1台”、あなたはもう出会っていますか?
記事でわかること
- 今、高く売れる=リセール価値が高い高級バイクTOP5(2025年最新)
- 各バイクの資産価値・中古相場・モデル背景
- なぜそのモデルが“価値を落とさない”のか? 市場とトレンドの分析
- リセールを意識したバイクの選び方・売り方・メンテナンスポイント
- 「感性投資」としてのバイク所有とは何か?ライフスタイル視点からの考察
リセールバリューとは?なぜ今、重要視されているのか
かつてバイクは「趣味=浪費」と見なされていました。
しかし近年、その認識が大きく変わりつつあります。
いま注目されているのが、“リセールバリュー”、つまり「将来的にどれだけ価値が残るか」という視点です。
実際、市場では購入から数年経っても価値が下がらないどころか、新車価格を上回る中古価格が付くバイクも登場しています。
この背景には、いくつかの明確な理由があります。
資産価値としてのバイク
バイクの価格を支えているのは、以下のような社会的・市場的要因です。
- 円安とインフレによる“モノの価値”の再評価
- 限定モデルや絶版車のプレミア化
- 空冷エンジンやクラシックデザインに対する根強い人気
これらの影響で、バイクは単なる乗り物ではなく、「所有することで価値が育つ資産」へと変わりつつあります。
この動きは、高級時計や輸入車と同じく、感性と資産性の両立=“感性投資”という新しい考え方に通じています。
つまり、美意識やこだわりを満たしながら、実際の資産としての側面も持つというバランスの取れた存在として、バイクの価値が再定義されているのです。
リセール重視の選び方=“賢い大人の戦略”
最近では「好きだから乗る」だけでなく、「損をしないから選ぶ」という視点を持つライダーが増えています。
特に次のような人にとって、リセールを意識した選び方は大きなメリットになります。
- ローンで購入する人:将来の売却価格が返済リスクを軽減する
- 法人で購入する経営者:資産計上や減価償却によって節税効果が期待できる
- 数年で買い替えを予定している人:実質的な出費を抑えながら複数モデルを楽しめる
このように、リセールを重視するという選択は、見栄や消費ではなく、戦略的かつ合理的なバイクライフを実現する手段になっています。
それこそが、“大人のバイク選び”に求められる視点と言えるでしょう。
リセール最強の高級バイクランキング TOP5(2025年最新)
ここからは、実際にリセールバリューが高い=売却時の価値が落ちにくい高級バイクを、ランキング形式で紹介していきます。選定の基準は以下の通りです。
- 中古市場での取引価格
- 新車価格に対する残存価値の高さ
- プレミア性やブランド力
- 実際のオーナー体験や買取事例
いずれのモデルも「趣味」と「資産性」の両面を兼ね備えた、まさに“大人の1台”。購入後に価値が落ちにくい、賢い選択肢ばかりです。
第1位:Kawasaki Z900RS
Z900RSは、現代に蘇ったカワサキの名車“Z1”のスピリットを受け継いだネオクラシック高級バイクです。その完成度の高さとスタイリングの美しさが国内外のファンを惹きつけ、発売以来、常に高い人気を維持しています。
特に注目すべきは中古市場での価格推移。新車価格を超える中古車も存在し、買取価格も140万円前後と非常に安定しています。限定カラーや初期型などはプレミアが付くケースもあり、高級バイク市場の中でも最もリセールが強いモデルのひとつです。
実用性、デザイン、資産性を兼ね備えた“感性投資”の代表格とも言える存在です。
第2位:BMW R nineT
BMW R nineTは、モダンクラシックというジャンルを世界的に広めた高級バイクです。空冷ボクサーツインエンジンを搭載し、シンプルながら質感の高いデザインが特徴。上質な所有感を求める大人のライダーに支持されています。
リセールの強さは、BMWブランドの信頼性と、絶版モデルとしての価値の高さにあります。中古市場でも安定して高値で取引されており、状態の良い個体であれば180〜200万円の買取価格が期待できます。
趣味としての満足感と、資産としての安定感。その両方を求める人にとって、極めて合理的な1台です。
第3位:Harley-Davidson ブレイクアウト114(FXBRS)
ハーレーの中でも一際存在感を放つ高級バイクが、ブレイクアウト114です。全長2.4mを超えるロングフォルムに太いリアタイヤ、クロームの質感といった圧倒的なスタイリングが特徴。人気格闘家・魔裟斗の愛車としても知られています。
日本国内でもリセールが高く、カスタムベースとしての需要も根強いため、プレーンな状態でも250万円以上で売却できるケースがあります。カスタム込みで300万円を超える個体が流通していることも珍しくありません。
「乗る」だけでなく「見せる」「語れる」高級バイクとしての価値が、価格を支えている典型的なモデルです。
第4位:Honda CB1100EX Final Edition
ホンダの伝統を象徴する空冷4気筒エンジンを搭載したCB1100EX Final Editionは、まさに“最後の空冷”と称される一台です。現代の技術でクラシックな魅力を残しながら、走行性能と快適性も兼ね備えています。
このモデルのリセール価値が高い理由は明快です。空冷エンジンの生産終了、そしてファイナルエディションという限定性。これにより、中古市場では価格が安定し、購入価格と売却価格の差が非常に小さくなっています。
特に国内市場では「最後のホンダ空冷4発」としてコレクション価値も高く、長期保有後でも高値での売却が期待できる高級バイクです。
第5位:Ducati Scrambler Icon 800
ドゥカティの中で最も親しみやすく、かつリセールにも強いのがスクランブラー Icon 800です。クラシックな外観に現代的な装備を融合させたこのモデルは、都市と郊外のどちらにも溶け込むデザインと走行性能が魅力です。
リセールの面では、ブランド力と中古市場での安定した需要がポイントです。ドゥカティのエントリーモデルであることから、初めての高級バイクとして選ばれることが多く、状態が良ければ高い買取価格が付く傾向にあります。
さらに、カラーバリエーションや限定モデルの存在がプレミア価格を後押ししており、資産性も見込める一台です。
リセールを高める3つのポイント
高級バイクを“資産”として活かすためには、購入するだけでなく「手放すときの価値を最大化する工夫」も重要です。
ここでは、リセールバリューを高めるために押さえておくべき実践的なポイントを紹介します。
1. 車体の状態を常に良好に保つ
高級バイクの価値を維持する最大のポイントは、「見た目と機械的コンディションをどれだけ維持できているか」です。以下のような日々のケアと記録が、売却時の査定額を大きく左右します。
● 実践ポイント:
- 洗車・保管環境の徹底:直射日光や雨風にさらされない屋内ガレージやカバー付き保管が理想
- 定期点検の記録を残す:ディーラーやバイクショップでの整備記録(整備明細・スタンプ帳)を保管
- オイル・チェーン・タイヤの消耗チェック:パーツ交換は「安く済ませる」より「純正・信頼ブランド優先」が評価されやすい
- 走行距離だけでなく“乗り方”が大事:回転数を抑えた丁寧な運転・過剰なアイドリングを避ける
車体の美観と整備記録の有無で、同じモデルでも10万〜30万円以上の査定差がつくことも珍しくありません。
2. カスタムは控えめに、純正パーツは必ず保管する
カスタムはオーナーの個性を表現する楽しい要素ですが、リセールという観点では注意が必要です。
● 理由:
- 買い手が限定される:好みの分かれるフルカスタム車は、一般市場での需要が減る
- 買取業者では減額対象になりやすい:純正状態での査定が基本基準となるため
● 取るべきアクション:
- カスタムはボルトオン中心に:いつでも元に戻せるカスタムがベスト
- 純正パーツは“元箱付き”で保管:エキパイ・マフラー・ステップなど、純正部品が揃っていると高評価につながる
- 人気パーツなら“査定アップ交渉材料”にも:Ohlins、Bremboなど一部パーツは査定に加点されることもある
つまり、「自分の楽しみの範囲でカスタムしつつ、いつでも戻せる状態で維持する」のが理想です。
3. 売却のタイミングと販路を見極める
同じバイクでも、売るタイミングと場所によって数十万円の差がつくこともあります。
● 高く売れる時期:
- 春〜初夏(3〜6月):バイク需要が高まる時期。免許取得や新生活のスタートで買い手が増える
- モデルチェンジ前:新型が出る直前は旧モデルの価値が下がるので、その前に手放すのがベスト
- 相場の“天井感”が見えたとき:中古価格が異常に高騰している時は“売り時”
● おすすめの売却先:
- ブランド特化の買取業者:たとえばBMW専門、ハーレー専門などは車種への理解が深く、評価が正確
- 個人売買(上級者向け):ジモティーやSNSでの直接販売は高値になりやすいが、トラブル対策が必須
- 一括査定は“相見積もり”用として使う:複数社からの提示価格を比較して、交渉材料にする
販路によっては同じ車体で数十万円の差が生じることがあるため、売却先選びは「知識」と「戦略」が重要です。
リセールで損しやすい「3つの落とし穴」
高級バイクのリセールで成功する人がいる一方、同じバイクでも数十万円の差がつく失敗例も少なくありません。
ここでは、特にやってしまいがちな落とし穴を3つ紹介します。
1. 「新車だから大丈夫」と思い込んで放置
新車で購入した安心感から、メンテナンスを後回しにしたり、細かな汚れや傷を放置してしまうケースがあります。しかし、わずかなサビや劣化でも査定額は確実に下がります。
「新しい=価値が高い」は過信せず、日頃から状態管理を習慣にしましょう。
2. 人気モデルでも“フルカスタム”は逆効果になる
Z900RSやR nineTのような人気モデルでも、極端なカスタムが施されていると買い手が限定されてしまい、結果的に買取価格が下がることがあります。
「自分の理想」は「市場のニーズ」と必ずしも一致しないという視点を持つことが大切です。
3. 売却時に「一社だけで即決」してしまう
「すぐに現金化したいから」と、最初に出会った買取業者に即決してしまうのはもったいない行為です。
最低でも2〜3社には見積もりを取りましょう。一括査定サイトやブランド専門店の併用が有効です。相場を知ったうえで判断することで、リセール価値を最大化できます。
実用チェックリスト:売る前に確認すべき5項目
下記のような簡易チェックリストを記事内に設置することで、読者が即行動に移しやすくなります。
□ 洗車・点検・整備記録はすべて揃っている
□ 純正パーツは自宅で保管している(箱ありだとなお良し)
□ カスタム内容を記録・管理している
□ バイクの相場を事前に調べてある(例:価格.com、中古サイト)
□ 買取候補を2〜3社以上ピックアップ済み
まとめ:所有する歓びと、資産性を両立させる選び方を
高級バイクは、単なる移動手段や趣味の対象にとどまりません。適切なモデルを選び、きちんと乗り、手放すタイミングを見極めることで、「資産」としての側面を最大限に活かすことができます。
今回紹介した5台は、いずれも所有する喜びとリセールの安心感を兼ね備えた“大人の1台”。好きなバイクに乗ることと、賢くお金を使うことは、両立できます。
今後の高級バイク選びのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 高級バイクは本当に資産になりますか?
はい。すべてのバイクが資産になるわけではありませんが、限定モデルや絶版車、ブランド力のある車種はリセールバリューが高く、価格が下がりにくい傾向にあります。特に今回紹介したようなモデルは、資産性の高い「感性投資」として注目されています。
Q2. 新車と中古、どちらで買った方がリセールには有利ですか?
基本的には程度の良い中古車の方がリセール効率は良いです。新車は購入直後に一時的に価格が落ちますが、中古車は市場価格が安定しており、購入価格と売却価格の差が小さくなるためです。ただし、限定カラーやファイナルエディションなどは新車で手に入れても価値が落ちにくいこともあります。
Q3. カスタムしているとリセールは下がりますか?
多くの場合、カスタムはリセールに不利になることが多いです。理由は「純正状態」を好む買い手が多いためです。ただし、人気のある定番カスタムや有名ショップのパーツであれば、逆に価値が上がる場合もあります。いずれにしても、純正パーツは必ず保管しておくことが大切です。
Q4. リセールを意識するなら、売却のタイミングはいつがベストですか?
最も高く売れる傾向があるのは、春〜初夏(3〜6月)のバイクシーズン開始時です。また、フルモデルチェンジやマイナーチェンジの前も価格が下がりにくいので、事前に発表情報をチェックするのがおすすめです。
Q5. 実際に売るときはどこに依頼すれば高く売れますか?
一般的なバイク買取業者でもOKですが、特定のブランドや車種に強い専門業者や高級バイクに特化したショップの方が高値がつきやすいです。数社に無料査定を依頼し、相見積もりを取ることが高値売却のコツです。一括査定サービスも有効ですが、しつこい営業を避けたい場合は単独で信頼できる店舗に相談するのも良い選択です。